「筋トレはお金のかからない趣味」のウソ

2018/09/18

「筋トレはお金もかからないし健康になる最高の趣味」みたいな話をよく見かけます。

しかし「筋トレそのもの」は確かにそうなのかもしれませんが、「趣味を筋トレにする」というケースにおいては、全然そんなことはありません。

自分の趣味について考えてもらいたいのですが、車が趣味という人で、中古で10万円みたいなボロボロの車に乗り続ける人はいるでしょうか?料理が趣味という人で、調理器具は100均以外では一切買わないという人はいるでしょうか?

筋トレも同じです。家で延々腕立てやスクワットだけを続け、食事も今までと一切変えないという方もいるかもしれませんが、趣味として確立されると筋トレ器具やサプリメントなどがドンドン欲しくなってきます

もちろん、そうは言っても、車と筋トレではかかるお金の桁が違います。筋トレも究極的には「家を建てる」という選択にまで至ってしまう人がいるため限界値は高いですが、車程下限が高くありません。ある程度お金をかければ、十分に満足できる環境を作ることが出来ます。

ということで、そこそこの筋トレを趣味にしたら何にどれくらいのお金がかかるのか、自分のケースを元に書いてみました。

プロテイン代

筋肉を増やしたいならとにかくタンパク質。タンパク質を効率よく摂るにはもちろんプロテイン。ということで、筋トレを趣味にするのに欠かせないのがプロテインです。

しかし、プロテインはそんなに安いものではありません。筋トレをはじめて最初に「結構お金がかかるな」と実感するのはプロテイン代でしょう。今までの生活に無かったものだけに「プロテインて意外と高いんだな」と驚く人が多いと思います。

どのプロテインを選ぶかは人によって変わりますが、私は「ファイン・ラボ ホエイプロテイン」と「アルプロン カゼインプロテイン」の2つを飲んでいます。

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Amazonの購入履歴を見てみましたがホエイプロテインもカゼインプロテインも2ヶ月で1kgくらいの消費量なので1ヶ月あたり4,000円弱のプロテイン代がかかっている計算になります。

また、プロテインを作るのが面倒な時、時間がない時などは手軽な「ザバス ミルクプロテイン」の200mlパックを飲んでいます。味も悪くない上に持ち運びもでき、タンパク質が15g摂れる神商品。こちらは1本107円と安いのですが、最近は朝食時に毎日飲んでいるので、1ヶ月あたり3,000円程かかっています。

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つまり、私は1ヶ月のプロテイン代だけでだいたい7,000円くらい使っています。私の選んでいるプロテインはそれほど高価な商品ではないので、もっとこだわったプロテインを選んでいる人はさらに金額が上がると思います。

サプリメント代

プロテインより人によって差が出るのがこれ。

筋トレを趣味にすると、筋トレの効果アップ・怪我の防止・回復速度の向上などの目的で、どんどん使うサプリメントが増えていきます。サプリメント沼は調べ始めるとキリがなく、全部が必要に思えてしまうと言う魔境なので、家がサプリメントだらけになっている人も少なくないでしょう。

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私も一時期何が何だかわからないくらいサプリメントを飲んでいましたが、今は朝にマルチビタミンとHMB、トレーニング前にL-カルニチン、トレーニング後にHMB、クレアチン、ビタミンB、ビタミンD、ナットウキナーゼ、フィッシュオイル。寝る前にビタミンC、というセットに落ちつきました(これでも多いと思うかもしれませんが)。

色々飲んでいるので1ヶ月でいくらという計算は難しいのですが、ビタミンBは1ヶ月で500円程度、スーパーフィッシュオイルは3ヶ月で1,200円程度なので、ネイチャーメイドやDHCの一般的なサプリメントであれば1種類につき1ヶ月500円くらいでしょうか。ばっくり計算して1ヶ月で3,000~4,000円くらいかかってるのかなという感覚です。

食事代

これも計算はできませんが、バカにできない部分です。
筋トレを趣味にする場合、普段の食事にも気を使うようになります。代表的なのはサラダチキンのような低カロリー・高タンパクの食材です。

昼はサラダチキンをかじって終わり、のような極端な食事をしている人は別ですが、糖質・脂質過多にならないまともな食事を取ろうと思うと、最終的には和食中心の自炊に行きつきます。

自炊と聞くとかえって安上がりな印象を受けるかもしれませんが、糖質を適度に保ちつつ満足感を得るには、おかずの品数を多くする必要が出てきます。肉か魚一品、野菜一品、汁もの一品、余裕があればさらに副菜を一品。今までラーメンやパスタの「単品の炭水化物料理」で一食を済ませていた人は、一気にエンゲル係数が跳ね上がります。

ただ、筋トレ日にはお酒を控える人も多いので、元々お酒が好きな人に関しては、食費が下がるかもしれません。

ホームジム代

最初は道具のいらない自重トレーニングのみをしている人も、続けるうちに「もっと効率よくトレーニングしたい」「特定部位をきっちり鍛えたい」など様々な欲が出てきます。自重トレーニングは怪我をしにくい良いトレーニングだと思いますが、自重トレーニングだけでは、いつかは超えられない壁が出てきます。そこで、トレーニンググッズの購入が検討に入って来ます。

ダンベルあたりからスタートする人が多いかと思いますが、下記の初心者用の筋トレグッズ紹介記事でも触れていますが、ある程度ちゃんとしたメーカーの長く使えるダンベルとなると、15,000円~20,000円くらいのセットが候補になります。

ダンベルの次となるとベンチ、バーベルなどでしょうか。

分かりやすいダンベルやバーベルなどのトレーニング器具の他に、付属品も必要になってきます。
家でトレーニングするのであれば床に敷くマット、豆ができないよう手を守るグローブ、腰を痛めないためのベルトなど、一度買ってしまえば長く使えますが、最初はお金がかかる部分です。

また、本格的なトレーニングを考えると、パワーラック・ハーフラックの購入が検討に入ってくると思います。「自分はそこまでお金をかけることは無い」と最初思っていた人でも、ラック無しではベンチプレスやスクワットがかなり軽い重量でしか出来ないため、トレーニングを続けるうちに「ラックが無いとバーベルが全然活かせない」という意識に変わって来ます。

筋トレをはじめてすぐにここまで到達してしまう人はいないと思いますが、長い目で見ると莫大なお金がかかっていくかもしれません。ちなみに私は将来筋トレに特化した家まで建てたいなと思っています。

今のところ、私は合計で20万円くらいかけていると思います。

ジム代

外でトレーニングする人は毎月のスポーツジム代がかかります。

私も以前ティップネスに通っていましたが、1ヶ月の会費はレギュラー会員で10,000円。ナイト会員で8,000円でした。筋トレで有名なゴールドジムの場合はレギュラー会員の月額料金が9,000円です(ナイト会員的なものはなし)。最近流行りの24時間ジム(エニタイムやジョイフィット)だと、7,000円前後が多いようですね。

今は家にホームジムを構築したのでジムは退会しましたが、トレーニングマシンを使ったトレーニングをしたい場合は必然的にジムに通う月会費を計算に入れておかなければいけません。

ウェア代

家でトレーニングをするのであれば裸でもパンツ一丁でもかまわないのですが、外でトレーニングをするのであればそれなりのスポーツウェアが必要になります。室内用のシューズも必要ですね。

今はユニクロやGAPなどファストブランドでもスポーツウェアがたくさん販売されているので、普通のスポーツウェアを買うだけであればそこまでお金はかかりませんが、筋トレを続けていくと機能面も気になりだします。
トレーニングジムで筋トレをしている人が、ハイテクそうな素材のピチピチのランニングやスパッツを着ているのを見た事はないでしょうか?あれは「コンプレッションウェア」と言って、筋肉をサポート&支援してくれるスポーツウェアです。

洗濯も考えて2セットあれば良いのでそこまで数が必要なものではありませんが、トレーニングを続けていると欲しくなるウェアだと思います。私はアンダーアーマーのコンプレッションウェアを、上下6,000円くらいでゲットしましたが、アウトレットで購入しての価格なので、だいたい上下10,000円くらいかかるかなと思います。

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筋トレは「お金がかからない趣味」ではない

筋トレは素晴らしい趣味だと思います。鍛える事で見た目が良くなるのはもちろん、健康になる、自信もつく、いざという時の防犯対策にもなり(?)基本的には良いことしかありません。

ただ、「お金のかからない趣味」ではないかな、と思います。
もちろん程度によりますが、ある程度本格的にやるようになると、他の趣味同様、お金はかかるものです。

他の趣味と違う点は、自分の身体に直接結果が出るというところでしょうか。
自分の身体は一生付き合っていくもの。趣味としても、投資としても、どうせお金をかけるのであれば有益な使い方かなと、個人的には思っています。

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