プチ糖質制限(ゆる糖質制限)のススメ
糖質制限開始から数か月間、一日の糖質摂取量を極力20g以下に抑える、所謂「スーパー糖質制限」的なことを行ってきました。
結果としてかなりの体重・体脂肪の減少、見た目の明らかな変化など成功を収めたのですが、色々思うところがあって、ここ数か月は軽めの制限に切り替えています。
糖質制限のやり方は人それぞれですが、私がなぜプチ(ゆる)糖質制限に切り替えたのか、プチ(ゆる)糖質制限にはどんな良さがあるのかお伝えしたいと思います。
私がプチ糖質制限に切り替えた理由
永遠に食べられない感がきつかった
1日糖質20g以下、多少甘くしても50g以下。そんなスタイルで始めた糖質制限ですが、一番の悩みが「絶対に食べられないものがある」点でした。
私が初期にやっていた糖質制限は「チートデイは無し、土日祝日含め毎日」が原則。ルールを守り続ける限り「麺類・パン類・ごはん類」は一生食べられません。実際に一生糖質制限するつもりは特になく、1日2日サボったところで問題もなかったのですが、自分で課したルールにとらわれ過ぎて、無駄にストレスを感じていました。
「もう二郎を食べられる日はやって来ないのか…」
そんなに好きなわけでもないのに、二郎の香りを懐かしく思う日々が続きました。
仕事や知人との関係に支障が出た
人と会う際、それが食事の席となるのは珍しいことではありません。そして、必ず自分が食事のメニューを選べるとも限らないのが大人の世界です。
という事で色々支障が出ました。
私の糖質制限が知れ渡ることで「飲み会がいつも焼き鳥屋になる」「友人の家に遊びに行くと昼食に0麺が出てくる」など、気を使わせてしまう事が多くなり、また私自身飲み会に行きたくないと思う気持ちがより強くなり、円滑な人間関係に支障が出ました。
また、平日休日共に昼食に苦労し「出先で食事がとれない」という状況に陥ることもしばしば。
「自分の食事を自分で決めることすらこんなに大変なのか…」と、日本社会の闇を実感出来たのは収穫だったかもしれません。
筋肉が減少した
タンパク質の摂取量には十分気を使っていたのですが、やはり糖質制限が厳し過ぎると筋肉が消費されてしまうようです。
それなりに負荷の高い筋トレを行っていても筋肉が減少してしまう、元々体重自体が重いわけではない私にとっては、長期的にマイナスになると考えました。
COC(キャプテンズ・オブ・クラッシュ)グリッパーにはまっていたこともあり、筋肉減少の道を避けることにしました。
プチ糖質制限のメリット
何でも食べられる
毎日食べる、沢山食べる、ということではなく「機会を限定すれば何でも食べられる」のがプチ糖質制限の良さです。プチと言うよりも制約を緩くするという意味で、ゆる糖質制限の方がふさわしいかもしれません。
寿司食べ放題だろうと、二郎だろうと、グラタンコロッケバーガーだろうと、機会を限定して食べる分にはそれ程身体に影響はありません。糖質が脂肪の元とは言え、二郎一杯で付く脂肪なんてたかが知れています。
月に1日でも週に1日でも構いませんが、制限を解除することで食べられるものの幅が大きく広がるのは大きなメリットです。
香川に行ったらうどん食べたい、そういう事です。
臨機応変な対応が出来る
厳しい糖質制限を辞めた理由の一つに、対人関係を上げました。食べたくもない食事を他人と取らなければならないという問題です。
他人に望まない食事を強要する文化そのものがどうなんだという話はありますが、「その日はOK」としてしまえばその問題は解決します。
自分の都合で他人に気を使わせるのは面倒ですし、自分自身嫌なことが余計嫌になるのも避けたいので、人から誘われた日は「その日はOK」にしてしまえるというのは精神的にすごく楽です。
筋肉が多少つくようになった、気がする
プロのボディービルダーは、一度脂肪と筋肉をつけるために多くの食事を取り、後で厳しい糖質制限をして脂肪を削るそうです。
ボディメイクの専門家であるビルダーの方がそうするということは、糖質制限をしながら筋肉をつけるのは至難の業ということでしょう。
という事で、運動前の糖質摂取をしっかり行うようにしたところ、以前より筋肉がつくようになりました。(以前は減る一方だった)
実は筋トレの量が増えただけという可能性もありますが…
ただし、全ての人に向くやり方ではない
職場環境、食に対する趣味趣向、ボディメイクに対する考え方などから私は軽めの糖質制限を選びました。
特にボディメイクに対する考え方として「とりあえず筋肉大事」をモットーにしているため、筋肉の減少を伴うような痩せ方は今の段階では必要ないと考えてこの手法を選びました。
しかし、結果として体重や体脂肪率は多少増え、以前のように短期間でドンドン痩せていくという事はなくなりました。筋肉は多少つきましたが、腹筋の割れなどは以前より薄くなりました。
私はこれで良いと考えていますが、ダイエットの目標として短期的な目標を掲げる場合、この手法は向きません。
例えば「○○月までに絶対痩せる!」とか「半年で10kg以上落としたい!」といった目標を持つ方がこのやり方をとっても、満足出来る成果は得られないと思います。満足できないだけで済めば良いですが「頑張ったのに痩せない」と精神的に辛い思いをするかもしれません。
最後に
何が良いかは人それぞれですが、逆に言えば選択肢は色々あるということです。
厳しい糖質制限で挫折しそうになった時には、一度自分の生活スタイルを見つめなおし、自分に合うやり方を考えてみるのも良いのではないでしょうか。
辛くなって辞めてしまう方も多いですが、辞めるのではなく負荷を軽くするという選択肢もあるという提案でした。
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