初心者におすすめの、安い・場所を取らない筋トレ器具達を紹介します(入門編)

2018/09/07 2015/12/06

私の所持している数々の筋トレ器具の中から、筋トレ初心者におすすめできる、筋トレ入門グッズをまとめました。

日常的に筋トレを行っている私ですが、本音を言えば、私もキツイ運動はそれ程好きではないです。しかし、身体作りのために筋トレは避けては通れないので、何とか継続するためのモチベーションアップ策を色々行っています。

個人的な意見ですが、筋トレを継続するために一番良いのは、筋トレ器具を色々揃えてしまうことだと思っています。

「買ったら使いたくなる」というのは筋トレ器具に限らず当然のことなので、服でも靴でも調理器具でも、誰しも、買ったらとりあえず「1回は使ってみる」のではないでしょうか。筋トレはその「最初の1回」を行うための心理的抵抗がかなりのものなので、その最も気が重くなる1回をモノの力で解決するという発想です。

それを重ねた結果、我が家にはパワーラックやらバーベルやら、部屋を相当に占有してしまうレベルで筋トレ器具が並ぶことになってしまいましたが、おかげで週5ペースでの筋トレ継続に成功しています。ですが、今回は、そこまでのレベルではなく、安い・場所を取らない・引っ越し時にもそんなに困らないの三拍子そろった、初心者向けの筋トレ器具を紹介しようと思います。

腹筋ローラー(アブローラー)

腹筋ローラー

最近は「腹筋なんかしないでスクワットすべき」みたいな話をよく見かけるので腹筋に興味がある人は少ないかもしれません。
しかし腹筋の強化は単純な代謝アップだけでなく、姿勢の矯正、内臓や骨の位置調整、など馬鹿には出来ない効果があるので是非やるべきです。というか、「腹筋 or スクワット」なんて考えがそもそも甘えです。両方やれ。

というわけでお勧めなのが腹筋ローラー。通常の腹筋では鍛えにくい部位まで一緒に鍛えられる他、使い方の関係上体幹全体、腕や脇回りも同時に鍛えられるという優れもの。

有酸素運動的な疲れがあまり来ないのも特徴。純粋な筋トレとして楽しむことが出来るので、息が切れるような運動が苦手な諸兄にもおすすめです。

また、ほとんどの商品の材質がプラスチックで出来ており、小さく、価格も安いため馬鹿にされがちな筋トレ器具ですが、腹筋がちぎりパンでお馴染みのサイヤマングレート氏も、腹筋ローラーを愛用しています。サイヤマングレート氏は尋常ではないマッチョですが、そんな人も利用するくらい、初心者から上級者まで、幅広く使えるのが腹筋ローラーです。

ローラーだけにコロコロ値段が変わる器具ですが、平均1000円前後と非常に低価格。これはお得。買うしかない。捨てるのも楽です。

参考価格 1,100 円
価格 1,370
商品ランキング 87,600 位

プッシュアップバー

プッシュアップバー

腕立て用の持ち手みたいなもので、「こんなの必要?」と思われる方が多そうなトレーニング器具です。

しかしこれが中々馬鹿に出来ません。

通常の手のひらを地面につけた腕立て伏せは手首に悪い意味の負荷がかかりやすく(筋肉ではなく関節に負荷がかかる)、軽微な故障を引き起こすことが少なくありません。

しかし、プッシュアップバーを使うとその悪い意味の負荷が良い意味の負荷に変化します。しっかりバーを握ることで前腕に負荷がかかり(握力強化用のグリッパーを握っているような負荷)、且つ体制が安定するので体幹へもしっかりと負荷をかけやすくなります。更に、バーを握った分だけ高さが出るため、より深い腕立て伏せが可能となり、1回当たりの負荷を高めやすくなります。

プラスチック製の安いやつで十分なので、「ダンベルとか重りを買うのはちょっと抵抗がある」とか「続けられるかわからないので、粗大ゴミになりかねない大物は買いたくない」という方はプッシュアップバーから買ってみてはいかがでしょうか。

地域にもよりますが、普通に燃えるゴミか燃えないゴミで出せます。
(腹筋ローラーも安くて同じような材質なので、合わせて買うのも良いと思います)

参考価格 1,018 円
価格 1,080
商品ランキング 8,841 位

ダンベル

プラスチック ダンベル

IROTEC ダンベル

トレーニング器具の王者ダンベル。重さを変えることで子供からお年寄りまで楽しめる最強の汎用性を誇るトレーニング器具です。

がしかし、汎用と侮るなかれ。ダンベルにはダンベルの良さがあります。
本格的な筋トレマシンをいくつも所持していたり、パワーラックやスミスマシンを使ったバーベルトレーニングを行っているトレーニー達も、別途ダンベルを使ってトレーニングをしている人がほとんどです。

ダンベルの有用さ、それは部位を意識して鍛えやすい点です。
スクワットをすれば下半身を鍛えることが出来ます。腹筋ローラーなら体幹全体を鍛えることが出来ます。
しかし「ここをピンポイントで鍛えたい!」という欲求に最も気軽に答えてくれるのはダンベルです。

また、ダンベルは広く一般的に使われているがゆえ、他のトレーニング器具に比べて圧倒的に情報がそろっています。
Googleでは「上腕二頭筋」と入れてスペースを押せば候補検索に「上腕二頭筋 ダンベル」が、出てきます。それくらい「筋肉の各部位を鍛えるためにメジャーに使われている」ということです。

中々に奥深く、工夫することで様々な使い方が出来るので、メジャーだからと馬鹿にせず、導入することをおすすめします。
なお、今回紹介する筋トレ器具の中では一番のおすすめです。

※ダンベルは持ち手の太さや握りやすさ、形によって扱いやすさがかなり変わるため、よくレビューなどを読んだ上で購入することをお勧めします。

安くて初心者向け(持ち手が太く思わぬところに負荷がかかるので、好き嫌いがあると思います)

本気の人用、片手30kgセット(私はこれを使ってます)

女性なら20kgセットでも十分

ちなみに、ダンベルには気軽に買えるレベルのものだけでなく、重りの変更が簡単にできる、パワーブロックのような高機能・高額な商品も存在しますが、Amazonや楽天だと偽物が売られているので注意してください。買うなら下記のような専門店で(フィットネスショップはゴールドジムを運営する会社)。

ケトルベル

ケトルベル

「聞いたこともない」という方が多いかもしれないですが、欧米では誰もが知ってる(?)メジャーなトレーニング器具です。ジムとかにもよくおいてあるらしい。(日本のジムではあまり見たこと無いです)

元旧ソ連軍の特殊部隊教官が普及活動の代表者というなんか凄そうな器具ですが、その効果もやはり凄く、有酸素運動的な付加+筋トレ的な付加を同時に味わえる凄い器具です。

持ち手のある重りという意味ではダンベルの一種なのですが、単純に持ち上げるわけではなく、特殊な動作を繰り返すことでトレーニングを行います。(単純に持ち上げる形でのトレーニングにもかなり使えます)

お気に入りの器具なのですが、問題がいくつか。

負荷が高くてきつい

ランニングや自転車のような軽い負荷ではなく、中距離走や水泳の100m~400m競技のような「短時間で息が切れる程負荷のある運動をある程度の時間続ける」というのがケトルベルの使い方となるため、日常的に運動している人でないとかなりきついです。

すっぽ抜けたら大惨事

ケトルベルのトレーニング法は基本的に「振り回す」です。
一番基本的なスイングという動作では、両足の間の方にケトルベルを振り、目の高さくらいまで振り上げるのを1動作としています。

振り上げたタイミングで力尽きて手から離れれば、間違いなく大惨事になります。人に当たれば死ぬかもしれませんし、床に落ちれば穴が開くでしょう。

※日本には最強の防音防振材「畳」があるので、ヨガマット+畳とかならそこまで酷い事にはならないかもしれません。

リスクの大きい器具ですが、「重いものを振り回して、身体が無理やりそれに振り回される」ことによる負荷は大きく、よくわからない場所が筋肉痛になるなど全身運動にはもってこいの器具なので、覚悟のある方は是非取り入れてみてください。

男性は16kg、女性は8kgから始めると良いと言われていますが、16kgは普通の成人男性だと片手種目が難しいくらいの重さなので、体力に自信のない方は12kgでも良いと思います。

価格 4,780
商品ランキング 490 位

価格 3,580
商品ランキング 835 位

価格 3,280
商品ランキング 490 位

クライミング用ホールド

クライミングホールド

かなりマニアックなアイテムなので一般的にお勧めはしませんが、私が欲しくて欲しくてようやく手に入れたのがこちらです。

本来はボルダリング愛好家が、自宅でホールド力を高めるために使うトレーニンググッズなのですが、私は握力や背筋力を鍛えるために利用しています。

使い方は見た目の通り、掴んでぶら下がるだけ。そこから懸垂を行ったり、上級者は足を上げて体操選手のように特定の姿勢をキープするなどして身体の様々な部位を鍛えます。

特徴は「恐ろしく負荷が高い」ことです。鉄棒のようにしっかり握れる場所はないので、体力のない方であればぶら下がることも困難でしょう。また、手首への負荷もかなり高いため、ある程度の体力がないと脱臼の危険性もあります。

ただ、楽しんで握力(ホールド力)を鍛えることが出来る、指でぶら下がる形にすれば握力(ピンチ力)にも効果あり、肩回りや背筋にも相当の負荷がかかる、と他の器具にはあまりない「凄いきついんだけどぶら下がってるとなんか楽しい!」みたいなのがあるので、一通りのトレーニングを経験して飽きてしまった人にはお勧めです。

しかしこの器具もいくつかの問題が。

どこに設置するの?

この器具はホールド部分(白いところ)をつかんでぶら下がるのですが、ぶら下がる以上どこかに吊るさなければなりません。
ということで、紐がついているのですが、人が一人ぶら下がるこの器具をどこに吊るせというのか。

私は外に出ている非常階段的なのがマンションについているのでそこの鉄骨的なところにコッソリ吊るしてトレーニングしているのですが、戸建てならともかく、普通のマンション・アパート住まいの方は吊るす場所を探すのに一苦労だと思います。

「ドアに吊るす」という人もいるようですが、子供ならともかく、大人がぶら下がったら壊れること間違いなしなのでお勧めしません。

デカいし重いし雨にも弱い

室内に吊るせる環境を持っている方は鉄骨むき出しの特殊なデザイナーズマンションに住んでいる方か、専用のトレーニングルームのあるお金持ちの方だけかと思います。

ということで大抵は外で利用することになります。しかし、持ち運ぶには微妙に大きく重く、また外で使うのであれば雨が降ればアウトです。

かなり強力なトレーニング器具であると私は考えているのですが、色々制約が多く、特定条件下においてのみ高い性能を発揮するという、ゲームに出てくる切り札的アイテムな感じの器具になっています。

価格 3,850
商品ランキング 24,631 位

グリッパー

COCグリッパー

花山薫のようになりたくて買いました。
手軽と思ったら大間違い、上級者用のものはかなりきついので相当気合い入れないと握れません。

握力はクラッシュ力(握り潰す力)、ピンチ力(つまむ力)、ホールド力(掴んだままキープする力)の3つに分かれますが、グリッパーはクラッシュ力を効率よく鍛えることが出来ます。

りんごを潰したい方は是非。
余談ですが、最近のりんごは歯ごたえを追求した結果、昔のりんごより硬くて潰しにくくなっているらしいです。

グリッパーはCOC1択。多少高いですが、愛好家も多く、数々の逸話を見ることでモチベーション高まること間違いなしです。
(女性ならスポーツ・ガイドから男性ならトレーナー・ポイントファイブあたりが初心者向けだと思います)

手が豆だらけになるので、グローブもあった方が良いです。

まとめ

腹筋ローラーのように軽くて小さなものから、ダンベルやケトルベルのようにある程度重いものまで紹介してきました。

「初心者」「筋トレ入門」の記事の中で、ケトルベルのような器具が出てくることに驚く方もいるかとは思いますが、今回紹介した器具は、全て「ワンルームのアパートでも十分に使える」「お小遣いでも十分買える」という視点で紹介しています。マニアックなケトルベルも、サイズ・重量・金額を考えると、初心者でも扱いやすい部類に入るということです。

筋トレは、器具が無くとも、自重で十分に出来るという意見も良く聞きます。筋肉隆々のガチマッチョになりたい人でもなければ、ジムに行く必要すらないという人もいます。

それは事実その通りだと思いますが、それは「自重だけの限られたメニューを長期間に渡って淡々と続けられる」継続力があり、「自重だけで限界までしっかり追い込める」ストイックさがあって初めて実現するものなので、理屈としては正しくとも、現実的ではないように感じます。

普通の人は、それ程強靭な意思を持つことが出来るわけでもないので、筋トレ器具やサプリなどを色々試しながら、「この器具でトレーニングすると楽しい」とか「この器具は飽きたから他のものも買ってみよう」とか「プロテイン飲んでるから筋肉付きそうな気がする」とか、色々楽しみながらやった方が、成果が出やすいのではないかと、私は思っています。

より本格的な筋トレ器具については、こちらの記事にまとめています。

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