エリスリトールに副作用はあるのか?危険性・安全性に関する流言について考える

2018/08/14 2016/09/16

インターネットで「エリスリトール」と検索すると検索候補に「危険性」「副作用」「安全性」などの単語が出てきます。
たくさんの人がエリスリトールの危険性について、気になっている証拠だと思います。

私は医者でも研究者でもなく、ただの糖質制限ダイエットをしている一般人ですが、それでも自分できちんと調べる事で「正しい知識」「間違った知識」「はっきりしていない知識」を区別する事はできます。

ダイエットをしていると、たくさんの情報が入ってきます。
中にはトンデモ理論を平然と拡散している人もいます。

今回は、間違った情報に安易に流されてしまわないよう、エリスリトールについてちょっと考えてみたいと思います。

エリスリトールとは

エリスリトールはメロンなどの果実や醤油・味噌などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールです。

特徴は何と言っても「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」の甘味料である点。
ダイエットや糖質制限をしている人の強い味方になります。

エリスリトールは小腸で吸収され血中に移行しますが、血中では代謝されずに90%以上が尿中に排泄されます。
その為、カロリーも糖質もゼロで、血糖値も上昇させません。

私も愛用していますが、甘さは砂糖の約75%なので砂糖の感覚よりも少し多めに使います。
冷たいものに溶けにくく、暖かいものにはよく溶けますが、再度冷やすと再結晶化するのでお菓子などを作ると少しザラザラが残ることがあります。
下に乗せた時に、ひんやりとする冷涼感があります。

私が購入していたエリスリトールはこちら。
とうもろこし由来の天然甘味料です。

参考価格 1,400 円
価格 1,100 円(21%OFF)
商品ランキング 539 位

最近こちらに切り替えました。
遺伝子組み換え不使用のとうもろこしが原料になっています。

エリスリトールの安全性

エリスリトールを使ってみたいな、と思った時に、一番気になるのが安全性だと思います。

三菱化学フーズ株式会社のホームページにはこう記載されています。

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)により『安全性が十分に高いので、1日摂取許容量は定める必要がない(ADI not specified)』との評価を受けており、その安全性は世界的にも認証されています。(1999年6月)

「JECFA」は国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)の設けた食品添加物専門委員会で、各国の添加物規格に関する専門家が各国によって実施された添加物の安全性試験の結果を評価して、添加物の安全性評価を行っています。

エリスリトールだけでなく、人工甘味料全般は「がんの発症率が上がる」「アレルギーが出る」など人によって色々な情報が世の中に溢れています。(エリスリトールは天然由来成分ですが)

しかし、エリスリトールに関しては少なくとも「JECFAにより安全性が十分に高いと評価されている」と言う事実がはっきりしています。
ですので、私は「エリスリトールは安全」と思っていますし、安心して使っています。

正しい情報を把握してから、どう判断するかは個人の自由です。

私は、一部の健康マニアやオールジャンルのネタサイトに書かれている情報よりJECFAを信頼していますが、その判断はそれぞれが行うべきだとも思っています。

エリスリトールの危険性、副作用

糖アルコールを多量摂取すると、腸内の浸透圧の変化により腸内に水分が多く出てきて、便がゆるく下痢状態になります。
ガムの注意書きなどにも良く書いてありますね。

しかし、エリトリトールは腸内の浸透圧を高める効果が少なく、他の糖アルコールの甘味料に比べて最も下痢状態になりにくい糖アルコールであるとされています。

私が見た限りの「副作用」「危険性」はこの下痢症状くらいですが、他にも心配な事がある場合は自分で調べてみましょう。
本当に副作用がある場合、それをきちんと立証したデータがあるはずです。

「エリスリトールは危険」は本当なのか?

今回、エリスリトールの危険性について調べてみたところ、「カロリーゼロなので食べ過ぎて肥満になる」「甘さが弱いので他の危険とされる人工甘味料と一緒に使う可能性があるので危険」など意味不明な情報がインターネット上で堂々と掲載されていました。

また、「エリスリトールじゃないけど他の甘味料でアレルギーのような症状が出たらしいから、エリスリトールも危険だよね」と言うトンデモ理論の記事もありました。

上述したように、エリスリトールは少なくともJECFAにより安全性が十分に高いと評価されています。
それを踏まえた上で、さらに多くの「フワッとした情報」を見て、どう判断するのは自分次第です。

情報に流されすぎて、あれもダメ、これもダメとなって生活しづらくなってしまっている人を見かける事があります。
「○○は危険!」と言う情報を見て「○○は危険なのか!じゃあ使わない!」と、そのまま鵜呑みにしていけば、食べられるもの、使えるものはどんどん無くなってしまいます。試しに、「何か思いついた食材や調味料」「危険」の2単語でGoogle検索してみてください。「トマト 危険」だろうと「ヨーグルト 危険」だろうと、何かしら出てきます。「インターネットは嘘を嘘と見抜けないと(略」ということです。

きちんと自分で情報を租借し、分からないことがあれば調べ、リスクとメリットを総合的に自分自身で判断する事が、最も大切なのではないかと思います。

この記事では安全性、危険性にフォーカスを当てましたが、↓の記事ではより総合的な情報をまとめています。

関連記事