糖質制限ダイエット実践者に話題の完全無欠コーヒーとは
糖質制限界隈では「完全無欠コーヒー」と言う単語をよく耳にします。
コーヒー好きの私にとっては聞き逃せないこの言葉。
「コーヒーを飲むだけで毎日0.5kg痩せる」なんて話もあります。
本当にそんなに都合の良い話があるのでしょうか。
私自身ココナッツオイルコーヒーをよく飲んでいますが、そんな効果はありません。
気になったので完全無欠コーヒーについて調べてみたところ、「これは糖質制限ダイエッターはハマるだろうな」と、はまっている理由がよくわかる内容でした。
実際に少し試してみたので、実践からわかった結果などもあわせてお伝えします。
完全無欠コーヒーとは
シリコンバレーで成功したIT企業家デイヴ・アスプリー氏が書いた「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」と言う本で紹介された独自レシピのコーヒーです。
この本では、デイヴ氏が15年間かけて世界中のダイエットを研究し、実際に体重140kgから90kgまで、50kg痩せた「完全無欠」の食事メソッドが紹介されています。
ダイエットの面だけでなく、脳のパフォーマンスが最大化されIQが20アップしたと言う点でも話題になりました。
眠くならない、集中力が増す、思考がクリアになるなど、ダイエットのプラスアルファとしてはかなり魅力的な内容ですね。
その食事メソッドの中でも、手軽にできる事で一気に火がついたのが「完全無欠コーヒー(バターコーヒー)」。
ネパールで飲んだバター入りのお茶をヒントに独自のレシピを作り上げたとのことで、気になるその理論とレシピを見てみます。
完全無欠コーヒーで何故痩せる?
完全無欠コーヒーで痩せる理論について。
あたかも完全無欠コーヒーを飲んでるだけで痩せる!と思われがちな完全無欠コーヒーダイエットですが、本の中で推奨されている食事方法は15~18時間時間のファスティング(断食)です。
つまり、「完全無欠コーヒー」と「ファスティング(断食)」を組み合わせて、パフォーマンスを発揮しようと言うダイエット方法です。
完全無欠ダイエットの理論は、糖質制限ダイエットに似ています。
炭水化物(糖質)を極端に減らすと、血中の糖が枯渇します。
身体は体内の脂肪を分解してケトン体を生成し、糖の代わりに使い始めます。
この原理を利用して、脂肪燃焼を促進し痩せるというのが糖質制限ダイエットの理論です。
完全無欠コーヒーを利用したダイエットでは、ファスティング(断食)によって糖が減った状態を作ります。
体内の脂肪をエネルギーに変換する状態になるまでに必要な時間が約15時間なので、15~18時間時間のファスティング(断食)をしようと言うことです。
ただし、食事を抜くと体内のエネルギーが不足します。
それを補うためのエネルギー源として登場するのが、完全無欠コーヒーです。
完全無欠コーヒーは余分な糖質が無くカロリーが非常に高いので、糖質を制限したまま不足したエネルギーを得る事ができます。
また、完全無欠コーヒーに使うMCTオイル(中鎖脂肪酸)は、ケトン体の原料になります。(ケトン体は脳が利用可能なエネルギー源)
通常の食事制限では脳に十分な栄養が行き渡らなくなり、集中力が欠けたり思考能力が低下してきますが、MCTオイルを摂取することにより、ケトン体を生成し脳への栄養素を確保。
そのため食事を抜いてもボーッとすることなく脳が活性化された状態を保つと言うのが完全無欠ダイエットの理論です。
完全無欠コーヒーの材料
完全無欠コーヒーの材料として紹介されているのは以下の3点です。
1.オーガニックで鮮度の高いコーヒー豆
コーヒーに含まれるポリフェノールが腸内フローラ(大腸細菌叢)のエサとなるため、善玉腸内細菌を活性化させ腸内環境を健康的にしてくれる効果があります。
2.オーガニックでグラスフェッドのバター
※無い場合はココナッツミルクで代用可能
グラスフェッド(牧草飼育)のみで育てた乳牛から搾乳されたミルクのみで製造されるバター。
炭素の数が少ない短鎖脂肪酸が中性脂肪を減らし、インスリン感受性を高め脂肪を減らす効果があるとされています。
これは糖質制限界隈で流行っている食材ですが、普通のスーパーなどではほとんど売られていません。
3.MCTオイル
※無い場合はココナッツオイルで代用可能
MCTオイルは日本語で言うと「中鎖脂肪酸油」です。
中鎖脂肪酸ってどこかで聞いたことがあると思ったら、日清オイリオの「ヘルシーリセッタ」でも謳われていますね。
中鎖脂肪酸は摂取した後に素早く分解されてエネルギーになりやすいので、体脂肪として蓄積されにくく中性脂肪になりにくい効果があります。
こちらも糖質制限界隈で流行っている食材です。
完全無欠コーヒーのレシピと作り方
本の中には「コーヒーにMCTオイル大さじ1~2杯と、良質の無塩バターまたはギー大さじ2杯を加え混ぜ合わせる」とあります。
※ギーとは、発酵無塩バターを煮詰めて水分や蛋白質を取り除いた乳脂肪(バターオイル)のこと。
1.コーヒーを入れる
脂を吸ってしまう紙フィルターではなく、金製フィルターで淹れるとコーヒーオイルが残り体内で働いてくれると推奨されています。
フィルターを使わないフレンチプレス(コーヒー豆に直接お湯を混ぜてプレスする)も同様の理由で推奨されています。
私はこちらのフレンチプレス機を持っていたので使っています。
確かにフレンチプレスでコーヒーを入れると、コーヒーの表面にコーヒー豆の油がたくさん浮いています。
2.MCTオイルとバターを入れ、よく混ぜる
コーヒーにMCTオイル大さじ1~2杯と、バター大さじ2杯を入れます。
ここで大事なのはただ入れるだけでなく、よく溶かし合わせること。
しっかり混ぜることで、ミセルという状態に分解され、脂肪をエネルギーに変換するようになるそうです。
分子の集合体?のような形の「ミセル」状態になることで体内で使われやすくなるので、コーヒーとオイルを別々に摂取しても同じ効果を得る事はできないとされています。
スプーンでガチャガチャ混ぜて終わりたいところですが、それでは意味がないんですね。
スムージーなどのブレンダーを使っている人もいるようですが、個人的には耐熱温度が心配ですし逆さにするのが危ないなと思うの、でこういったコーヒー用のミルクブレンダーがいいのかなと思います。
これならポットをカップ代わりにしてそのまま飲めそう。(極限まで洗い物を減らしたい思想)
ご本人の作り方動画はこちらです
完全無欠コーヒーの効果(飲むだけ)
しばらく飲んでみましたが、飲むだけで痩せるという事はありませんでした。筋トレも食事管理もいつも通り続けていましたが、いつも通りの体組成変化でした。
当たり前ですが、痩せるという意味で言えば「ファスティング(断食)」が最も大事なポイントになります。ただカロリーの高いコーヒーを飲むだけで痩せることはありえません。お腹が減りにくくなる感じはあったので、ファスティングがやりやすくなる効果はあるかもしれません。
私はダイエット以上に筋肉を付けることを重視しているためファスティングは行いませんが、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の筆者のように、「140kgから90kg」まで痩せるようなケースの場合は、ファスティングも含め挑戦してみる価値はあるかもしれません。
ただ、ファスティングは人によっては危険な手法ですので、やるのであればしっかりルールを守って、無理せずやることをお勧めします。ちなみに「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」で推奨されている食事には上記で書いたファスティング(断食)以外にもルールがあるので、本気でやりたい方はまず本を読んでから考えた方が安全に成果を出しやすいとは思います。
関連記事
-
サプリメントプロテインを牛乳で割って飲んでいる人は多いと思います。 牛乳だけでなく水も入れてるよ、俺...2018/08/14 2018/06/29
-
糖質制限豆腐干糸(かんす)と言う豆腐麺。 中華料理屋などで「干豆腐サラダ」などの名前で売られている料...2018/08/14 2017/07/21
-
糖質制限納豆と言うと「健康食品」のイメージがあります。 発酵食品であることから、「とにかく身体に良...2018/08/14 2017/07/17
-
糖質制限糖質制限をする際に、食材選びは重要になります。 できる限り糖質が少ない食材を選んだ方がい...2018/08/14 2017/06/19