ダイエットとはPDCAサイクルを回す事、それ以外に方法はありません

2018/08/14 2016/05/15

ビジネスなどでよく使われる概念ですが、PDCAと言う言葉があります。
PDCAとは「Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Act(改善) の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。」という意味で、会社員であれば誰もが知っている、新人研修などで必ず教わる概念です。

PDCAは業務においてのみ通用するものではなく、様々なことに応用できる共通の概念ですが、ダイエットにおいても非常に有用な概念です。PDCAという言葉を知っているか、意識しているかはともかく、成功者の多くは「物事を計画し、実行し、振り返りを行い、改善を繰り返す」という当たり前の行動を行っています。

今日は、PDCAを意識することがダイエットにおいてどれだけ有用なのか、自分なりの考えを書いてみたいと思います。

PDCAは無限ループ

PDCAの概念は「Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Act(改善)」の繰り返しです。つまり、終わりがありません。ダイエットの際「○○をこんなにやったのに痩せなかった!」と言ってダイエットを辞めてしまう方が多く居ますが、PDCAの概念で言えば、それはCheck(評価結果、痩せなかった)で辞めたということになります。PDCAの考えではCheckの後には必ずAct(改善)が続きます。つまり「なぜ痩せなかったのか?どこに問題があったのか?」を突き詰め、次のPlanで「前回はこういった問題があったから、今回はこういったやり方でやってみよう」と新たなダイエット計画を立てて次週のループに入るのがPDCAの考え方です。

PDCAを意識すると「1度のダイエット失敗で諦める」という選択肢がなくなります。なぜなら「結果を評価して、改善策を次の計画に練りこむ」ことがPDCAだからです。言い換えると「失敗は次の改善策のための参考情報でしかない」ということです。1回の挑戦で目標達成出来ればいう事はありませんが、失敗しても「良いデータが取れたぜ…」くらいの気持ちで良いのです。

計画がない、なんてことはない

また、PDCAの考えでは、必ず最初にPlan(計画)が来ます。「20kg痩せる!来月までに!」という目標は計画ではないのでPlanにはなりません。「月曜日は○○、火曜日は××、朝食は…」とやることを明確に決めるのがPlanです。そのため「やったかやらなかったか」の判断が明確になります。毎日3km走ると決めたのであれば、走らなかった日は計画未実行です。糖質を20g以内に抑えると決めたのであれば、21g摂取すればそれは計画未実行です。Check(評価)の際、「やったかやらなかったか」を集計し、その結果を評価することが出来るようになるため、問題の原因究明がやりやすくなります。

計画通りに実行したにも関わらず痩せなかったのであれば、改善すべきところはPlan(計画)です。計画通りに実行していないのであれば、目標が達成できないのは当然です。Do(実行)部分が改善すべきポイントになります。改善点が明確になることで、やるべきことがハッキリするため、無駄な行動を減らすことが出来ます。

また、「意識を変える」のは「行動を変える」より難しいため、先に行動を変えるべきと言われています。行動の結果でなければ、意識は中々変わらないということです。計画を立てることで強制的に行動を変え、その結果意識を変える。PDCAにはこういった効果も期待されています。

計画して行動して評価して改善して…厳し過ぎるのでは?

ここまで読んで「細かすぎる」「厳し過ぎる」と思う方もいるかもしれません。しかし、ダイエットを無計画に成功させることは非常に困難です。

「今日は頑張った気がする」「あんまり食べてないはず」こういった感覚的な情報というのは意外にあてにならず、また、そのあてにならない情報を元に「この前頑張ったから今日は…」と甘えてしまうのは人間として当たり前のことです。しかし、そこに計画があれば「頑張ったかどうかは関係なく、今日は計画未達成」という事実が明確に残ります。計画があれば、計画と自分の行動のズレは簡単に確認できます。だからこそ改善策を検討することが出来るのです。

極端な話、Do(実行)部分が全く出来ていなくてもPDCAを意識することには意味があります。それは「頑張ってるけど痩せない」という感覚的な自己評価による苦しみから抜け出す近道になるからです。「やってるつもりだったけど全然やってなかった…」と「凄く頑張ってるのに痩せない(と思っている)」では、前者の方が圧倒的に健全です。

現実を受け入れること、それがダイエットの第一歩です。PDCAは現実を受け入れざるを得ない状況を作ります。それが私がPDCAをダイエットにも活用すべきと考える理由です。

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